こんにちは、営業部のTZです。
この度、米国の磁気デバイスメーカー様から複数台の磁性電解めっき装置のご注文を頂きました。
弊社はサブミクロン~数ミクロンオーダーの磁性合金めっき薄膜形成用途のめっき装置メーカーとして、過去数十年間にわたり、ハードディスクメーカー様向けに、フェイスアップ式電解めっき装置:TEAMシリーズを提供して参りました。日本国内だけでなく、世界中のお客様に弊社製品をお使いいただけること、大変感謝です。
それでは何故、弊社のめっき装置を選んでいただくことが出来たのか?
これから説明させて頂きますので、お付き合いください。
磁性膜めっきで大切な「膜厚均一性/組成均一性」
磁気ヘッドの製造工程においては、電解めっきによる磁性薄膜形成工程があり、シビアな膜厚均一性、組成均一性が求められます。
磁性膜めっきは、鉄、ニッケル、コバルトからなる合金めっきです。めっき膜厚や、合金組成のバラツキが、製品の特性に大きな影響を与えます。そのため、めっき膜厚のコントロールにおいてはめっき電流の分布を精密に制御する必要があります。鉄を多く含む場合は特に、めっき膜の腐食防止対策も重要です。また、めっき液の組成を一定に保つことも品質管理においては欠かせません。
東設がHDD業界でNo.1となった理由
弊社が長い間HDD業界のお客様に選ばれている理由として、下記4点があります。
1.様々な磁性膜めっきの量産装置導入の経験
2.腐食性の高いめっき膜の腐食防止技術
3.膜厚均一性̟±2%の実現
4.めっき液の酸化防止機能と自動制御システムによる、安定した大量生産
装置導入後のアフターサービスとプロセスサポート
お客様が装置購入後に一番心配されるのが、アフターサービス。国内はもとより海外のお客様が心配されるのは当然のこと。そこで弊社では、リモートアクセスを実施し、トラブルや改造等の対応速度を格段に向上させることに成功しました。わざわざ日本から時間を掛けての現地入りして対応することも不要となり、お客様にも喜んでいただきました。
更に現在ではプロセスエンジニアを積極的に採用し、めっき工程だけでなく、その前後の工程でのプロセス改善提案も可能となり、お客様の様々な問題を解決するハイレベルなエンジニア集団を目指しています。
磁性薄膜めっきの応用分野~IoT,トリリオンセンサー時代のキーテクノロジー
磁性薄膜めっきは、スマートフォンの電子コンパスやカメラの手振れ補正、ドローンの飛行方向制御など、様々な分野で応用されています。
スマホには電子コンパスが内蔵されています。電子コンパスには、ホール素子、GMR、TMRなどいくつかの方式がありますが、いずれの方式においても、非常に微弱な地磁気を検出できるように増幅させることを目的に、磁気収束板をセンサーの近傍に配置しますが、磁性めっきはこのような用途にも使われています。
磁気センサー製品においても、国内の電子部品メーカー様の量産工場向けに、電解めっき装置:TEAMの納入実績が多数あります。
最後に
いかがでしたか?
「磁性膜めっき」=「東設」と皆様に覚えていただけたら嬉しいです!
磁性膜めっきだけでなく、TSV Cu、Au、Ni、その他無電解めっきについても何かお困りでしたらいつでもお声掛けください。
東設に興味を持っていただいた方はこちらから。
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